サーチコンソールを見ていたら、エクスペリエンス>ウェブに関する主な指標にて『LCPの問題:2.5秒超(モバイル)』と表示されていた。
要は、スマートフォンでページを見る時の表示が遅いということらしい。
改善のために調べたので書き留めておく。
ページ速度を測る3つの指標:LCP・FID・CLS
本件に関してはLCPの他にFIDとCLSも合わせて理解しておく必要があった。
FID(First Input Delay)は『初回入力遅延』のことで、ユーザーがページ内で最初に行ったアクション(リンクのクリック・ボタンのタップなど)に対して、ブラウザがその操作に応答するまでの時間を指す。
CLS(Cumulative Layout Shift)はユーザーが予期しないレイアウトシフトの累計値を指す。ページをスクロールしていると動画や広告が遅れて表示されて、文章が下にズレるといった現象がよくみられる。そういったズレがページ内にどれだけあるかを独自の値で示す。
サーチコンソールではそれぞれの指標に対してデバイス別(PC・モバイル)に以下の評価を下す。
良好 | 改善が必要 | 低速 | |
LCP | 2.5秒以下 | 4秒以下 | 4秒を超える |
FID | 100ミリ秒以下 | 300ミリ秒以下 | 300秒を超える |
CLS | 0.1以下 | 0.25以下 | 0.25を超える |
LCP・FID・CLSそれぞれに良好/改善が必要/低速の評価が与えられ、一番評価の低い項目がそのページ(URL)のステータス(総評)となる。
例:LCPとFIDが良好、CLSが低速の場合、そのページのステータスは『低速』となる。
LCP・FID・CLSはいずれもページの表示速度(ページ閲覧の利便性)を測る指標であり、ひとつも欠かせないようだ。
もっと細かく知りたい方は、サーチコンソールヘルプのウェブに関する主な指標レポートを確認されたし。
LCP・FID・CLSの改善
LCP・FID・CLSはいずれも表示速度の速さに関わるものであるため、改善するには読み込みを速くするか・サイズを軽くする方法が有効と思われる。具体的な方法は以下の通り。
画像
Google推奨のファイル形式『webp』にするか、画像軽量化ツールで容量を軽くする。参考サイト:オンラインイメージ最適化ツール
縦横のサイズ・解像度に関してもページの目的に沿って最適なサイズを検討する。
動画
YouTube等の動画を貼る場合は、予めサムネイル画像のみを表示させておき、再生ボタンが押されてから動画を読み込むようにする。FIDの評価に関わる可能性はあるが、複数の動画を貼る場合はに有効と思われる。
広告
広告は基本的に重いため必要最小限にする。ユーザビリティを下げる広告(スワイプ広告等)の使用を控える。Google広告に切り替える。
外部ファイル
CSS・JavaScriptなどの外部ファイルは無駄なコードを省いて軽量化する。読み込みを遅らせる。FontAwesome・Bootstrapなどを公式サイトから読み込んでいる場合は、ダウンロードして外部ファイルとして読み込ませる。
その他、改善可能な点はPageSpeed Insightsにて指摘を得られる。
ページを修正したら『修正を検証』をクリック。何日か経ったらサーチコンソールから連絡が来るだろう。
なお、改善が必要なステータスについて、『低速』と評価された場合は対処するべきであるが、『改善が必要』の場合は必須ではないと考えている。
SEOではコンテンツの内容が最重要であり、表示速度はあくまでページの利便性を測る1要素にすぎないからだ。ページの目的によってやむを得ず遅くなる場合もあるため、努力しても『良好』に至らないなら仕方ないと私は割り切っている。
以上おわり。
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